上記を見れば一目瞭然。
要は、 陰性者がたくさんいる集団に、精度の悪い検査をすると、 間違ったニセの結果の人の方が多いから、あまり意味が無い ということだ。
上図の例で言えば、 日本国民全員にPCR検査して「陽性」になっても、 本当に陽性の人は1000分の1.4人しかいない(0.14%) ということだ。
なので「PCR検査だけをする」というのは、ほぼ意味が無い。
実はコレ、医者の日常ではいつものことなのだ。
日本全体でレアな疾患であればあるほど、特定は難しい。
大抵の場合、検査の精度はそれほど無いからだ。
だから医者は、何度も検査をする。
そうやって、トータルでの検査精度 > 疾患のレア度 となるようにしているのである。
(逆に言えば、大概のレア疾患は、一度や二度の検査で陽性が出ても、安心して良い)
なので今回の新型コロナでも、保健所は事前スクリーニングにより、 より確実に感染していると思われる感染者のみを 検査の対象としているのである。
日本全体で見れば、まだまだ新型コロナはレアな疾患だ。
後日、データで示すが、日本全体の感染率は10%も行かない。
PCR検査は、偽陽性率はほとんど無いようだが、100%ではない。
(検査時の混入(コンタミ)や、検出エラー等は0にはならない。)
より広範囲に検査をすると、これらの数が真の陽性の数を 上回ってしまう可能性があるのだ。
手間隙やキャパシティの問題もあるだろうが、 現在3/21の時点では上記のような理由も抑えておく必要がある。